空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

つまんない競争はしない

昨日書いたことと少し矛盾しますが、悔しいという気持ちだけで走っていてはおそらく他人の走りに影響されてしまったでしょう。
最終的にほぼ普段と変わらないペースで走ることが出来たのは、競争心に流されず、楽しい気持ちを持ち続けたからなんじゃないかと思います。


研究も然り。


研究もマラソンも結果として競争の要素はあるわけだけれど、例えば隣のランナーとの小競り合いであったり、どこかの誰かがやっているのと同じ事を分子を変えただけでアプローチすることで主導権を争ってみたり、そういう競争はつまらないし、そこに終始してしまうと大きな流れを見ることが出来ないのではないかと思います。


日本ではとかく小さな競争を強いられがちのような気がするけれど、小さな競争って「つまんない」。
それに近視野でやっていると結局どーーーでもいいことしか見つかってこない気がします。もちろん、データにはそれぞれ価値はありますが、既存概念の補強にしかならないものとパラダイムシフトを起こさせるような発見と、両方あるでしょう。
少なくとも私は後者を捜したいから研究しているんであって。


それならやっぱり自分の興味にフォーカスして、楽しい気持ちを優先し、広い視野で研究するのがいいんだと思います。
昨日のマラソン終盤で、走りながら青い空に飛び込んでいくような解放感と喜びを感じられたこと、研究においてもやっぱりあれだな、と。その時、すぐそばを同じように走っている人なんか目に入りませんもの。空と自分、命と自分、その対峙しか、そこにはありません。