空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

映画 「ブラック・スワン」

ブラック・スワン : 作品情報 - 映画.com
初日に観て来ました。
ナタリー・ポートマンアカデミー賞主演女優賞を獲ったので、TOHOシネマズでは初日をレディースデーに合わせたのでは?と思うのですが、おかげでお得に観ることが出来ましたし、なんとスクリーン入り口では初日御礼ということでポスターまでいただいちゃいました!

なぁぁーんてラッキーな!!!
普通は初日でもこんなサービスないです。アカデミー賞作品だからでしょうか。

5.11は仕事関係でも猛烈に嬉しいことがあったので、加えてナタリーの新作に、ポスターにと「自分は幸せ者すぎる・・」との思いを噛みしめながら席に着いたのでありました(え?閾値が低い?w)


しかし、そんな幸福感も始まった直後には消え去ります。
いきなり漂う緊張感、緊迫感。これがラストまで続きます。

ナタリー扮するニナは美しくて努力家、バレエも上手いのに常にどこか自信が無く臆病。怯えて神経質そうな表情がこれまたナタリーは上手くて、こっちまで眉間に皺が寄りました。

ニナの強迫神経症は、成し得なかった自分の夢をニナに押しつけている母親によって形成されているような感じですが、この母親ももうすごく怖い。暗闇から常にニナの動向に目を光らせていて、シャイニングかと思いましたw。



プリマに選ばれたニナは、繊細な白鳥は完璧に表現できるのですが、官能と堕落の香りがする黒鳥は全然ダメ。でも、ニナの封じ込められた自我の奥底に黒鳥を踊りきれるだけの才能が眠っていると確信した舞台監督は、なんとかしてニナの殻を壊すべくあの手この手でニナを揺さぶります。

そして監督の見込み通り、ニナは意識の浅い部分では臆病ではあるけれど、本質的には強くて完璧を目指す強いパワーを秘めた人だったということでしょうね。精神的に追いつめられながらも才能を開花させてゆきます。ただ、あまりに強いプレッシャーの中でニナの自我は分裂し、現実と虚構の間を彷徨いながら本番を迎えます。



劇中の舞台初日。

ダークフォースを身に纏って舞う黒鳥シーンは圧巻!の一言に尽きます。
なんかもう、明らかに何か悪魔的なものが降りてきています。演出もあるのでしょうが、ナタリーすげぇ!


ラストはちょっと悲しかったですね。。。
個人的には虚構は虚構のまま、現実とはクロスせずに、ニナがついに開花しました!笑顔。で終わって欲しかったです。



ニナが追いつめられて見ている幻覚シーンは色々怖いです。心理的にも生理的にもキます。
色んなホラー映画へのオマージュを盛り込んであるとかで、納得です。心臓の弱い方はご注意を。

私はもう一度観ます!