空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

[映画] セカンドバージン

セカバーことセカンドバージン

テレビドラマを見ていたので、映画も観るしかないでしょう!
映画では、鈴木京香演じる主人公、中村るいの恋人で若き金融王子 鈴木行長谷川博己)が、特定商取引法違反か何かで逮捕された後、融資会社とのトラブルから中国マフィアの手足となって働かされるために国籍も変えて国外に連れ去られるのですが、その5年後にシンガポール(映画はマレーシア?)で二人が再会したところに焦点を絞っています。

ほとんど全編マレーシアロケ。いいですねぇ〜〜
長谷川博己はセカバーの後、連ドラが続いているからホント、チャンスを掴みましたね。


映画の話に戻りますが、シンガポールで再会した直後に鈴木行はマフィアに撃たれて瀕死の重傷を負ってしまい、そのまま現地の病院でるいが看病し、テレビドラマと合わせるとそこでそのまま死んでしまいます(映画では死ぬところまでは描いていない)。
なので、鈴木行は回想シーン以外ではほとんどまともに話もしないし、全身包帯ぐるぐるでベッドに横たわったきりですので、鈴木行ファンにとっては少し物足りないかも。

ま、でも、セカバーは女のドラマですから。長谷川さんが上手いのは女優の添え物として光ることが出来る俳優さんってところですね。目立つけど、控えめっていう、、、。


映画版セカバーは、そういうわけでるいの苦悩だったり想いだったり、あるいは外務省から連絡を受けてシンガポールまで出向いてきた、深田恭子演じる鈴木行の奥さん、万理江のテレビ版では見せなかった内面の苦しみだとかがメインです。


不倫が良いとか悪いとか、ここで言うのは野暮ってものでしょう。
不倫は悪いことだからしないわ、と一生それで済ますことが出来る人は、セカバーの世界は分からないでしょうね。
でも、世の中どうしようもない出会いってあります。
タイミングもある。


でもさ、セカバーがヒットしたのは激しさも苦しみも含めて、その終焉まで全てが女の夢だからだなって思います。
私だってね、インモラルでも何でも良いけど(何でもってw)、「この世で二人きり」みたいな気持ちになっちゃうような激しくて切ない恋をしてだな、しかもその相手が若くて優秀な美しい男で、傷つけ合うけどその分愛を確かめることで燃えて、で、ここが大事だけど、愛が色褪せないうち終わるって恋をしたいですよ!!!

愛した男が美しいまま、自分を捨てることなく、むしろ自分を愛したままでいなくなってくれる(つまり死んじゃう)なんて素晴らしすぎます。
まぁ、色んな考え方があって、共に老いる幸せもあると思いますし、それが好きな人もいるでしょうけど、私は自分の気持ちが激しく燃えて急速に褪せるタイプなので、絶頂期にシャットダウンされることを何度望んだことか。。。


いや、好きな人に死んで欲しいってワケじゃないですよ(死んで欲しいけど)。
難しいですね。
えーと、、、、愛した人が死ぬのは悲しいことなのですが、自分の愛情が色褪せることは空虚以外の何物でもないんですね。
望むのは傷心なのか、虚無なのか、と言うことです。


このことについて色々書くと、べらぼうに長くなってしまいそうなのでこの辺で止めますけど、映画は良かったよ、ってことです、ようするに^^