空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

自宅就業十日目 (2020.4.24)

先週金曜日分
手帳には「ブログにホリエモンコメントについて書く」とメモがあるので、予定通りいってみよう。


ホリエモンのツイートが定期的にヤフーニュースに上がっている。
内容の如何に関わらずコメント欄に否定的な意見が多く並ぶのは、彼自身が嫌われているからなんだなぁと思う。

頭も良いのだろうし、決して本質的に嫌味な人でも無いと思うのだけどアンチが多いのは言葉の選び方や発するタイミングにずれがあり、マジョリティの神経を逆なでするからでは無いだろうか?
というのも、私自身も似たような傾向があるからだ。

私の場合は彼ほど能力的に突き抜けていないので、排除されることによるデメリットの方が今は大きい。従って、(特に職場など浅い付き合いの中で)「どのタイミングで何をどのように話すか」にかなり神経を注いでいるためすごく疲れている。
そして、神経を使っていても「やや空気読めない(読まない)人」という評価なので、気を遣わなければ完全に「何なの?!あの人」という感じだろう。
心情的にはそのように扱われても痛くもかゆくも無いが、職務遂行上よろしくないので努力をしている。
ホリエモンは経営者だし、顔の見えないアンチに何を言われてもどうでも良いのだと思う。
でも、本人は決して他人の神経を逆なでしようとわざとやっているわけでは無い、と私は思う。


で、彼が最近盛んに言っているのが「過剰すぎる自粛はナンセンス」「感染症対策も大事だけど経済がダメになるほうが国としてはまずい」というもの。
アンチコメントには「おまえのような輩が無自覚に感染を拡大させるんだ」という趣旨のものが多く並ぶ。



しかし私は思う。
ホリエモンは決して適当なことを言っているわけではないだろうと。
彼の考えが別にあると仮定するならば、私は共感できるところが少なくない。



数日前だったと思うが、ブラジルの大統領が働ける世代は自粛をやめて経済活動を再開させるというコメントを出していて、ホリエモンはそれを引用し「素晴らしい。見習うべき」と言っていた(もちろん叩かれまくっていた)。
正直ブラジルの現大統領はかなり酷い人で、彼のせいでブラジルの希少生物は日々絶滅していると言っても過言では無いくらいなのだけど、そのことは置いておく。

ただ、正直、コロナ本当に治まるんですか?っていうのがあると思う。

自粛を声高に言っている市民の多くは(コメント等から推察するに)コロナが消えるまでの辛抱、という考えを持っているように思える。
私や多分ホリエモンもだと思うが、そもそもその前提からして違う。
これはおそらくそう簡単には治まらない。
私は新しい流行病になる可能性が高いと考えている。
それから、SARS, MARS, COVID-19の流れを見ると、また数年後に新しいウイルス疾患が流行しても不思議では無い。

そういうものに対して、対峙するだけのスタンスで良いのか?と思う。

内包して生きる」という選択肢も考慮しても良いのでは無いかと。



こういうことを言うと「ハイリスクは死ねって言うこと?!」と目くじらを立てて怒る人が多いのだが、暴論かも知れないけど誰でもいつかは死ぬし。
道半ばで死んだり、親しい人がいなくなるのはそりゃあ嫌だろうけど、リスクに配慮しながら生きていくしかないじゃないか。




私は長年アフリカやインドの貧困地帯の子供達を微力ながら支援しているけど、最近彼らのことをよく考える。

汚染された大地で、粗末な履き物やあるいは裸足でゴミ拾いをしている南インドの子供達。
寄生虫感染のリスクが高いままのアフリカの子供達。
予防したくてもお金も無い。感染しても十分な治療を受けられないことも多い。

でも彼らは怯えて生活していない。
環境が良くないことはみんな分かっているだろうけど、それでもやっぱり未来を夢見てお金を稼いだり勉強したりしていると思う。
COVID-19が何だ。
ただの風邪じゃ無いか。

子供達の生きている世界を思うと、なんだか恥ずかしい気持ちになるときもある。
彼らに聞いてみたい。
今の先進国の状況についてどう思うか?と。



なんて答えるだろうか?

私たちは恵まれすぎているよ。