数年前までは随分好きで、よく読んだものだけど、最近本屋に行っても全然食指が動かないんだな。。。
手に取ってみるものの、戻す。
目次だけ読んだり、カバーのあらすじを読んでみたりはするけど、驚くほど何も響かない。
むしろ「鬱陶しい」「ツマンナイ」「どーでもいい」と感じてしまう。
感受性が鈍くなっているんでしょうか?笑
日本人作家で今一番好きなのは吉村昭で、ああいう硬質・硬派なものが一番しっくり来ます。
先日読んだ「漂流」なんか最高で、久しぶりに夜通し寝ずに読みました。
- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1980/11/27
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何だろう?ドキュメンタリータッチなら何でも良いというわけではないんですよね。ノンフィクションが良いというわけでもない。
でも、知恵と強い精神力を武器にぎりぎりのところで「生きる」
そんなことが感じ取れる作品がしっくり来ます。
走るのも、単に健康を目的として楽しくというよりも(もちろんそれもありますが)、ぎりぎりのところに自分を追い詰めて、その先にあるものを見たい気持ちが強いし、そこを超える自分でありたいんですよね。超えるんだ!と言う気持ちを持っていられる自分でありたいというか。
書きながら気づきましたが、恋愛小説に興味が無くなったのは本格的に走り始めてからかも知れません。
うーん、、、、
走ってやっぱり変わってきたのかな。なんか、体だけでなく全体が引き締まったって感じ。もちろんまだ甘いところはあるのですが。。。良くも悪くも色々削ぎ落とされてきたように思います。
それはいいのだけど、削ぎ落とされたところに恋愛が入ってるのかと思うと、自分の価値観を少し見直すというか。。
恋も穏やかなのよりは激しいものばかりだったので(わざと激しくしているとか、激しくなりそうなものを選んでいるという周囲の突っ込み有り 笑)、そもそもは身近な幸せに喜びを見いだすよりも、ぎりぎりのところで尋常じゃない力を出すような生き方が好きなんでしょうね。で、走ることや、必死で仕事することで得られる「生きてる感」は恋愛で得られるそれよりも勝っていたって事なんだろうな、結局。
今日、およそ4年ぶりに元彼とがっつり話す機会があって(元彼は同じ業界なので)、いやもう何だろうね、全てが遠いです。熱い議論が容易には交わせないくらいの濃密な時間があった「はず」なんだけどなぁ 笑。ででまぁこんなログを書いてみました。
- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
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