空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

捨てると入ってくる

久しぶりの休日出勤です。


このところ、果てしない残業や休日出勤は避ける方向でしたが、今日はどうしてもの必要に迫られて実験しに来ました。
来たら来たで休日の実験室良いなぁとか思いますが、以前ほどの愛着は無い、ということに書きながら気づきました。



数年の時を経て古巣の医学研究に戻りましたが、勝手知ったる世界なので、最初こそ錆び付いた感覚を取り戻すのに多少時間はかかりましたが、あとはもう勝手に手が動く、といった感じです。

まぁそれは良いことなのですが、様々な実験手技に関してざっくりと把握しているものの、細かいことまで詳細に記憶しているわけではありません。
特に、王道の手法に対して自分の研究に合うように試行錯誤してカスタマイズした、なんて場合、カスタマイズしたことは覚えていてもその詳細まで覚えていません。
そういうことは実験ノートの片隅に赤ボールペンなんかで書いてあるものですから。

あるいは自分なりのプロトコールとしてまとめてファイルしておいたり。



ところが昨年、多くの人が同じことを行ったであろう作業に私も取り組みました。

soratobi-neko.hatenablog.com



実験ノートと資料全部捨ててた



結構、困ります。




でも、捨ててからこその今なのかも知れないですよね?

あーしかし!
あの資料が無いのはイタい

とは言えあの時あれをやらなければ今ここにはいない可能性が、、、


わりと頻繁にループします 笑



まぁ私もいい年なので、落ち込むと言うよりは

これこそが人生の面白み

と考えてじんわりしているのですが。



でも多分
やっぱりたくさん捨てたから、それで身を切られるような思いをしたから(少し泣いてしまったし)、相応するミラクルヒットが入ってきたんだと思います。



居室の片付けにかり出されて、ぼやいている大学院生に「片付けして不要なものを捨てると良いことあるものだよ」と昨日話したこともあり、このようなことを書いてみました。