空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

泣かれる

実験が上手くいっていない(というよりは研究者としての成長が上手くいっていない)大学院生に泣かれてしまった。

怒るのではなく、叱る・諭すということを心がけているせいなのか、定期的に他人に泣かれます。
断っておきますが、泣かしているんじゃないよ。


でもって大学院生と言っても20代の若造ではなくて、医学部なので医師として(つまり社会人として)数年間勤務してからの大学院生だから30代半ば、普段は「先生」と呼ばれてプライド持って働いている人が泣くのだから、なかなかこれは。




私の前で泣く人がそこそこいるのは私の声質もあるのかなって思うんだけど。

地声が典型的な非整数字倍音だから相手の感情が解放されやすいのではないかと分析しているけれども。

昔から良く秘密を打ち明けられるし(友達がすごく少ないのに事情通だったのは、ふだん付き合いが無い人にいきなり秘密を打ち明けられることが多かったから)。



まぁ、そんなこんなで、今回も。

そこそこの期間苦悩しているな、と観察していた大学院生が一人でいるところを見計らい
「今いちばん困っていることって何かな?」
と聞いたらその瞬間に滂沱の涙。
(声かけからの号泣にメッチャ既視感がある 笑)

それから色々話しましたが、研究ってこれと言ったスタイルがあるようでなく、非常に個人的な仕事だと思うので、最終的には進め方も、乗り越え方も自分独自のスタイルを確立するしかない。
なのでアドバイスと言っても概念的なことしか言えないのです。



本当は真面目で素直な人よりも、皮肉屋・反骨・不信でもどこか楽観的みたいな人の方が適性があるのだろうなぁ。。。

ま、でもね自分も駆け出しの頃は同じような理由で上司の前で涙をこぼしたこともあり(ウブだった、、、)、その後性格が悪く、不貞不貞しくなるのと相関して研究者としての何かが確立されてきた経緯もあるので、泣いた大学院生も今後変貌を遂げることを期待したい。


少なくとも泣けばストレス物質が涙と一緒に体外に出ることは分かっているので、しんどさは軽減されるでしょう。




応援しております。