空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

ひっそりしている我が家

実はミトは今いるテオや七味とはそれほど仲良くなかったのですよね。
高齢だし体調が良くないから一人でのんびりしている方がいいわーというのもあったと思いますが、七味がかなりいじめに近いような形で寝ているところにも飛びかかったりしていたので、七味のことは嫌っていたし(七味も嫌いだったみたいだし)、テオとはたまに挨拶するくらいで互いに我関せず、と言う感じで遊んだり一緒に眠ることもなかったのです。

ミトが仲良かったのは8年前に亡くなったにーやん(みぃこの本当の兄弟)と一昨年亡くなったトト(時々さつき)だったので、仲良しがいなくなってからはひとりでいるか私といるか、でした。


そんな立ち位置のミトでしたが、居なくなるとやっぱり他の子達も分かるのですよね。
テオと七味は月曜日の夜にミトが亡くなった瞬間にベッドの上でぎゅっとなり、黙ってこちらを見たまま身動きしなくなってしまいました。

翌火曜日も、朝は比較的いつも通りに見えましたが、私がミトを火葬して戻ってくると、やはり二匹そろってシーンとした感じで並んで座っていましたし、夜も普段は走り回ってプロレスして遊んでいるのにすごく静かにしていました。
昨日の水曜日は朝食を食べたら二匹で押し入れに入ってしまい、私が仕事から戻るまでそのままでいたのかトイレに行った様子も無く。
帰宅したらそこそこ元気で食事もするのですが、走り回ったりはあまりせず静かにしていました。


テオはまだ分かるのですが、七味もかなりしょんぼりしていて意外です。
ミトを虐める七味にはよく「あなたそんな風にミトちゃんをいじめてて、本当に居なくなったら悲しくなるんだよ」と説教していましたが、実際のところは七味はミトがいなくても何も感じないのでは?と思っていたのですけど、気にくわなくても仲間、みたいなところはあったのでしょうね。


私の観察する限りではありますが、どうも3歳(ネコの話しです)くらいまでは血縁以外の仲間の死というか永久的な不在について理解できないようで、態度に変化がありません。
でも4-5歳以降は仲の善し悪しに関わらず何か感じ取るようで、挙動が変わります。

動物でも、仲間の死が引き金となり残された方も病気になると言うことは決して少なくありません。


我が家はテオと七味が残されましたが、この二匹は仲が良いので一緒に眠ったりして互いを癒やしているから、私もしばらくすればまた元に戻るだろうと思っていますが、一匹で残されてしまうときはヒトによる積極的なケアがあった方が良いと思います。



思えば、ミトはあまり感情を出すネコでは無かったので意識していなかったのですが(加えて、私の転職と転居がきまり慌ただしかったのもあり)、写真を見返すとさつきとトトが相次いで亡くなってから急激に痩せていて、精神的なものが引き金になった可能性もあるなぁと。

そういうことを考えてあげられる余裕が当時の私にあれば、ミトの身体もまた違った状況になっていたのだろうな。。。



我が家はヒトは私だけなので、ネコ達が騒がなければ本当に静かです。
ミトが生きている時によく「これまで居たコ達がみんな生きていたらすごく楽しいだろうね」と話しかけていましたが、本当にその通りで、7匹みんな勢揃いしていたら、加えてウサギのポンも一緒に居たら、どんなにか賑やかだったでしょう。

ミトが来る前に、やはり私とネコ二匹になった時期が2年くらいあって(元はネコ三匹にウサギ一匹)、その時も「家ががらんとしているナー」とよく思いましたけど、今もそんな感じです。

読書する私のそばでひっそりしているネコズ