空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

『三体』読了

SF小説の新たな金字塔 三体

ja.wikipedia.org

途中数ヶ月の休みを挟みつつ、足かけ2年で読了。
感無量です。

これが三体だっ


さくっと語ることが出来ないほど壮大な物語なので、気になるヒトはご自身で調べて下さい。
そして、さらに気になったら読んで欲しい!



読書しながら心臓がバクバクすることは滅多にありませんが、三体読書中は何度も鼓動が高まりました。
筋書きに度肝を抜かれ、なんでそんなモチーフを思いつくの?!と驚嘆すること数回、いや数十回。

まず、地球人滅亡の危機が4世紀半後に来ると判明する、、、!という設定が。
4世紀半て、450年。。。。
450年後に備える。。。

良くあるのは10000年後の未来、でも描かれるのはその日常、というSF。
しかし三体はインパクトが起きるのが450年後で、それまでどうする?ってところから入る。
具体的に450年後に向かって生きられますか???
それを考えさせる三体。


すごいよ。。。こんな小説を産み出すなんて。
これだから中国4000年の頭脳は侮れないのです。


読み終わったのは日曜日でしたが、土曜日午後からクライマックスに向けてページをめくる手が止まらず、夜中の1時まで読んで寝落ちし、朝は5時に起きてまた読書再開。

「あ~読み終わっちゃうよ~」
「でも最期まで読みたい~~」
「でもまだ三体世界に浸っていたい!」
「でも先がぁぁぁ」


千々に乱れる私の心。



読み終わったあと、50年の人生でこの感情をどう名付ければ良いのかよく分からないという初めての気持ちを抱え、私は今週ずっと三体ロスでした。


作者は天才。



文庫本では無く単行本を買ったのなんて久しぶりだし、5冊の値段も重量も結構なものですが後悔ゼロ。
装丁も美しいし、タイトルもサブタイトルも素敵だし、しばらく並べて飾ろうと思っています。

そして、2年くらい寝かせてからまた読みたいと思います。

素晴らしい読書体験でした。
ありがとうございました。