空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

仙台は良いところだった

金曜日、一度帰宅してネコ達のお世話、シャワー、食事を済ませてから夜行バスで仙台に行ってきました。

旅行支援が使えたら遅い時間の新幹線で行って仙台(あるいは福島)で一泊しても良かったのですが、東北地方の支援枠は軒並み早々に上限に達していて使えず、ま、安いしねと言うことで夜行バスにしました。

バスは大宮発なので、そこまではJRで移動します。
以前は前橋ー仙台という便が運行していたらしいですが、コロナで中止になっているらしい。


三列シートの真ん中、しかもやや後方という、乗り物酔いがひどい体質としてはちょっと心配になる席でしたが、なんとか大丈夫。うつらうつらとしているうちに到着しました。
5時間半ですのであっという間です。


問題なのは、朝5時半に到着してどうするんだ?ってことですが、とりあえず身支度のためにシャワーがある漫喫に行く、とかシャワープランがあるカプセルホテルに行くとか考えて調べていましたが、着いたらなんだか面倒になり早朝で利用者も少ないのを良いことに、駅のトイレで洗顔、歯磨き、化粧を済ませてしまいました。

しかし、ゆっくり身支度をしてもまだ6時過ぎ。

仙台駅構内に7時過ぎ開店で芋煮が食べられるカフェがあり、朝ご飯はそこでと決めていたので、時間を潰さなくてはなりません。
幸い、思ったよりは気温が低くなく、外で過ごしていても全然寒くなかったので、仙台駅西口と東口を繋ぐコンコースにあるベンチで読書をすることにしました。
同じことを考えているであろうヒト達が何人も居て、皆さんスマホとか新聞とか片手に陣取っていました。


そこで持っていったエッセイをだいたい読み終わり、良い時間になったのでお店に向かいました。
土曜日とは言え7時ともなればだいぶ人も増えて賑やかな駅を眺めながら「やっぱり仙台は暮らしやすそうだし、良いところだな」と思いました。
個人的には、仙台暮らし時代は「人生3回目の地獄」と名付けているくらいキツかった時期なので嫌な思い出の方が多いのですが、だからこそ助けてくれた人の印象も強くあります。

思い返すと、意外と苦しんでいたときの方が思い出としては懐かしさがあったり(愛着というのではないが)、残る人間関係が出来ていたりするかも知れません。
苦しいときの方が他人を必要としますしね。。。


今なんて、仕事の責任はたくさんあっても虐めてきたりプレッシャーかけて来る人はいないので、メンタルが安定していて苦しみは無いので「プライベートの人間関係が皆無だな、、」とは思っても「まぁ別にそんなことどうでも良いか。一人も楽しいし」と思いますもんね。


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仙台ではしんどい中で一緒に仕事をした元同僚(とその子供)に会うことが目的で行ってきたのですが、そのほかに、何度も私の愚痴や悩みを聞いて一緒にお酒を飲んでくれた先生とも久しぶりに会ってきました。


コロナも落ち着かず第8波の兆しも伝えられ始めている中で、誰とどう付き合っていくかについて考えている人は少なくないと思います。
特に知人があちこちに散らばっている場合、相手も自分も出張や旅行で自由に動けるなら何かのついでに会うと言うこともできるのでしょうが、そうも行かなくなったときに年に1度会う程度で継続されてきた関係が無くなることもあると思うんですよね。


少ない機会を誰に割り振るか、は悩ましいところですが、私の場合は、関係を継続したい相手かどうかはもちろんですが、このまま死に別れになったとして自分の中で納得できるかどうかが基準になりつつあります。
例えば、今回お目にかかってきた先生は60歳を過ぎていてお元気だけど、突然何があるか分からない年齢になりつつあると思いますが、前回話をしたのは6年も前になります。
この先生とは本当にたくさんの時間をかけて様々なことについて語り合ってきたのですが、もう一度サイエンスの行く末や、人生が終わっていく中で研究者(あるいは元研究者)としてどうやって生きていきたいのか、みたいな話しをどうしてもしたかったんです。
で、3時間ほど付き合っていただいて手を振りながら別れるときに「次会うときが先生のお葬式でも、もう悔いは無い」と思いました。
お葬式とか失礼な話しですし、もちろん、自由に会えるときがまた来て飲みながら語り合えたら嬉しいですが来ないかも知れないですからね。


元同僚は、実際は同僚というか部下に近い関係なのですが、私が仙台を離れたあとに結婚して子供を産んでと人生のイベントが色々あった人でした。
決して友達という関係では無いと思いますが、結婚前には私に付き合っている人の人となりを見て欲しいと会う機会を設けられたり、自身の体調についての悩みを何度か聞いたりと、何か頼れる存在と思われているようなので、私も気にはしていて、彼女に会うのはもちろんですが、子供の顔も見ておかないとと思っていたのです。

これまたちょっとシビアな話しですが、彼女は両親を比較的若年性のガンで亡くしていて、彼女自身の腫瘍マーカーの値も低くはないので、突然何があってもおかしくないと考えています。
そんなこと無い方が良いに決まっていますが、確率を考えると何かしらの覚悟は持つ必要があると思いますし、例えば小さな子供を抱えてお父さんだけになったときに自分に何が出来るか、なども、そもそも私とお父さん(彼女の夫)が意思疎通できる間柄でないと成り立ちませんから、会う優先順位としては高かった。
彼女に対しては、つかず離れずの距離で寄り添いたい気持ちがあるので、今後も会うと思いますが。



土曜日の夕方には群馬に向けて出発したため短い滞在でしたが有意義でした。

短時間のうちでの乗り物滞在時間が長かったので、帰りは酔いで身体が保たず、大宮からのJRを途中で2度も降りて駅で休息しながら移動したため、23時を過ぎての帰宅になってしまいました。


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話しは急カーブしますが、三浦半島の農家から片浦レモンという品種のレモンを定期購入しています。
8月9月は収穫期ではないためお休みで、10月から再開の連絡が来ていました。
で、10月はまだ青いグリーンレモンなんですね。

この時期だけの緑のレモンで何を作ろうか考えまして、皮はリモンチェッロ、果汁は搾って塩レモンポン酢にすることにしました。

リモンチェッロはイタリアのレモンのリキュールです。
ja.wikipedia.org


一般的なリモンチェッロは黄色ですが、グリーンレモンで作ると黄緑色になります。
先週から仕込み、この週末にシロップと混ぜて仕上げをしました。今は熟成中です。

96%ウォッカスピリタスに浸けています
一週間後の抽出液。緑色!!!
皮は色が抜け、脱水されてパリパリです
シロップと混ぜたところ。シロップは高級砂糖の無垢の星濤で作りました。

www.okageshop.com

瓶に詰めて熟成させます。週末には飲めるかな?


第2弾やろうかと思っているのですが、雨子さん、飲む??