空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

素材の作り置き

土曜日が仕事になってしまったので、完全な休日が日曜日だけで少々不満です。
そして今日は家事全般に関してよく働いたので、家は整いましたが体は休めていません。
正直明日もお休みしたいところです。


さて、一人暮らしで料理を頑張り、慣れてきた頃に大体取り組むのが料理の作り置きです。
私もせっせと作り置きを行なっていました。もちろん今もやらないことはありませんが、少量作るのが難しく数日にわたって食べても構わないくらい好きなものに限ります。


よく聞く話が
「作って保存したはいいが食べずに冷凍庫の肥やしになっている」
「飽きて食べなくなり腐らせてしまった」
など。


ちゃんと消費したとしても、「帰ったらあれを食べるんだフフフーン♪」とウキウキするよりも「悪くなる前にあれも食べておかないと」となんだか後ろ向き消費。

特に一人だと誰かと会話するわけでもないので、メニューそのものにテンションが上がらないと食事が楽しくない。
1日働きヘローンとなって帰宅たら見た目も美味しそうで、かつ栄養バランスが取れて明日も頑張れそう!という食事を摂りたい!でも調理に時間をかけたくない!!
やっぱり作り置きを取り入れるべきなのか。


そうなんですけど、作り置くのは料理ではなく素材なんです。
素材は買ってあるよ、というそこのアナタ!

違うんです。

素材の作り置きとはいわゆる下ごしらえなのですが、目的がはっきりした下拵えではなく、何にでも利用できるようにする、それがポイントです。

というわけで、私の今週の買い物を例に説明しましょう。

今週の買い物

鶏むね肉2キロのみ業務スーパーで購入、野菜はスーパーで買いました。

まずは野菜の保存です。

ブロッコリー

ブロッコリーは軸を少し切り落としてからこのように水につけておくと2時間のほどで吸水してパツパツになりますので、それから洗います。
硬いブロッコリーじゃないと茹でても美味しくないので。

えのき

えのきは、数時間後に鍋に投入することが決まっている、という場合を除き、石づきを切り落としたらほぐして冷凍します。
私は以前は長いままでほぐしていましたが、上と下で用途が違うかも?と思ってからは上下に分けて保存しています。
このようにジップロックに入れ、なるべく平らにして冷凍します。
えのきを冷凍するのは、キノコキナーゼという成分を余すところなく取り入れるために一度凍らせて細胞壁を壊した方が良いからです。
凍ったまま汁物や炒め物に使用します。

モヤシ

モヤシ
一人暮らしだと半分使って、次回と思った時には溶けていたりするんです。
は〜〜勿体無い!

それももう50度洗いで解決です。
50度洗いとは、文字通り50度くらいのお湯で野菜を洗うことです。本も出ていますし、ガッテンでも取り上げられていました。興味がある人は調べてください。

カニズムですが、植物細胞でも動物細胞でも熱ストレスに反応して細胞内で防御用のタンパク質を作ります(大変ざっくりと説明しています)。これが細胞を元気にするため、野菜の保ちが良くなるんです。さらに旨み成分が増えて美味しくなる場合も多いです。


ただ、色々試した結果50度洗いに向かない野菜もあります。
オススメは、モヤシ、葉野菜(小松菜、ほうれん草、水菜)、ブロッコリー、根菜類、トマト、ピーマン。
少なくとも保存目的ではお勧めしないのが、きゅうり、ナスです。これらを50度洗いする場合は洗ったらすぐ調理した方が良いです。

さて、50度洗いが最も効果を発揮するのはモヤシではないでしょうか?
やり方は簡単で、ボウルに50度くらいのお湯を満たしたらモヤシを投入し、大きく数回掻き回すだけ!ザルにあけて水を切って保存します。

タッパーに入れて保存

私はこのようにタッパーに入れて保存します。
ビニール袋でも大丈夫ですが、底に畳んだキッチンペーパーを入れて余分な水分を吸わせると良いと思います。


ちなみに、私は買った野菜の大半はその日に50度洗いをして保存袋に入れて保存します。
これをやっておくと、鮮度を保ちながら保存出来る上(もちろん50度洗いをしても鮮度は落ちますが、やらないのに比べて、という意味)調理前に野菜を洗うという工程を省けるので楽なんですよね。

カブは葉と分けて
入浴中

写っていませんが、葉も50度洗いしています。
根菜はモヤシや葉物に比べると長く浸けた方が良いので、分けてやっています。


野菜をこのようにあらかじめ洗っておくだけでも平日の時短になります。
そして洗った野菜は鮮度保持袋で保存するとなお良しです。
以前は手に入れにくかった鮮度保持袋もついに100均で手に入るようになりました。

ダイソーに売ってます


独身&自炊の最大課題は「まとめ買いによる節約を食品ロスによって帳消しにしない」ということだと考えていますので、最後まで美味しく食べる工夫は追求していきたいところです。


では続いて何にでもなれる素材作り。

カブの葉

先ほどのカブの葉をザクザク切って塩を軽くまぶします。
塩をまぶすのは脱水、下味(あくまでほんのり)、抗菌(気持ち程度です)が目的です。
このまま保存するので、スプーンや箸で大きく混ぜるだけにして揉みません。
タッパーに入れて冷蔵庫で保存し、使うときに軽く絞ります。汁物や炒めものでも良いですし、強めに絞ってみじん切りにし、ご飯に混ぜて菜飯にするのもオススメです。

こちらも塩まぶし

こんなのも作っておくと、味噌汁やスープの具、炒め物、浅漬け、サラダに重宝します。
人参は皮付きのままでOK。今回はキャベツと共に短冊切りにしましたが、切り方はお好みで良いですが、厚さと大きさは揃えた方が良いでしょう。
また、キャベツとニンジンを一緒にしているのは同時に使用しても差し支えない食材なのと、塩をまぶした時の水分の出方が同じくらいだからです。

例えばきゅうりの塩まぶしを作る場合は水がたくさん出るので単独にしておいた方が良いです。

これも塩をまぶしたら揉まずにタッパー&冷蔵庫、使用時に必要な分だけを軽く絞って使います。

鶏胸肉バンザイ

安くて高栄養、庶民の味方です。

しかし、以前はこういう業務用2キロパックは千円切る時もあったのに、今回1300円くらいでした。
スーパーよりは安いけど、、、、です。
100グラム65円って以前のスーパー特売の価格ですよね。今のスーパーでは100グラム100円切っていたら安いなって感覚ですから、ずいぶん値上がりしています。
飼育コストの増加(飼料の値上がりによる)だけでなく鳥インフルエンザの影響もあるのかもしれません。


まぁそれはさておき、お得な胸肉ですが美味しく食べるにはコツがあります。

まずただ焼いてもあまり美味しくありません。
美味しくする方法はいくつもありますが、簡単なのが塩麹を揉み込むこと。
ただの塩では肉は柔らかくなりませんが、塩麹だと麹の酵素作用で程よく柔らかくジューシーになります。

一晩か二晩冷蔵庫に放置したら、ラップして冷凍するもよし、茹でるもよし。
写真の鶏肉は3枚ですが、私は全部茹でて、2枚は冷凍保存する予定です。
茹でるのはスープを取りたいからというのもあります。


2キロパックには全部で6枚の胸肉が入っていました。
3枚は塩麹をすり込み、1枚はネコズの手作りごはん用に茹でました(猫用なので味付けなし)。

残りの2枚は私の超オススメ!タンドリーチキン!!

塩麹でタンドリーチキン


塩麹、カレー粉、日本酒少々を混ぜて適当な大きさに切った(厚みを揃えたほうが良い)肉に揉み込むだけ。
私はいつもグリルで焼きますが、フライパンでももちろん良いですし、炒め物に使っても美味しいです。当然、チキンカレーにしたって良いです。

長期保存するときは、冷蔵庫で1−2日漬けてから冷凍してください。


私の場合、これはほぼランチ用です。
塩麹に何か混ぜて味変をするというのは色々やってみましたが、イチオシがカレー粉で次が乾燥ハーブ(またはバジルペースト)です。

カレー塩麹を思いついてからはヨーグルトで作るタンドリーチキンをやらなくなってしまいました。
こちらの方が簡単すぎて味も良いので。


ハーブやバジルペーストを混ぜた方は魚の切り身に塗って焼くと美味しく、私のランチのタンパク質はこの塩麹漬け2種とサバ缶のローテーションです。



素材の作り置きについてはまた機会を見てやろうと思います。