空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

人生初ライブ

YMOが散解した後、坂本さんがリリースしたアルバムに未来派野郎というのがあります。

未来派野郎

未来派野郎

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坂本さんの作品の中で最もロックテイストが強いと言われており、実際私もレコードを買って初めて聴いた時は「わー!何だか新しい!!」と子供ながらに何か吹っ切れたようなものを感じ取ったものです。



この未来派野郎を引っ提げて1986年4月から行われた全国ツアーがMedia Bahn Liveでした。

NHK-FMサウンドストリートで「ユーミンに全国ツアーやるんだって言ったら『30本じゃ全国って言わないわよ』って馬鹿にされた」ってすごく悔しがっていたことを今でも覚えています。

実際は28公演でしたが、この未来派野郎のコンセプトの一つが肉体への回帰、みたいなこともあり、演奏は全て人間が行い(コンピューターを使わない)体力を使うステージになるということで、坂本さんは気合を入れてジムに通っている、とも話しておりました。



東京公演は渋谷公会堂にて中盤とラストに行われました。

私は6月に行った記憶があるので、最終日の6/18かその前日のどちらかですね。


そう!実は行ったんですよね〜。
ラジオでツアーのことを知り、父に頼み込んで許可をもらい、チケットぴあに何度も電話をしてチケットを取りました。
記念すべき初ライブ、しかも一人です。



時代もあったし、親も割と放任だったので許可が出たと思うのですが、中三で一人で夜の渋谷で行われるライブに行くって、なかなか背伸びした強気な子供ですねw

会場に入るのに並んでいる時とかライブ中に立ち上がって踊っている時とか、隣のお兄さんに驚いた顔でジロジロ見られたのも良い思い出です。

お金がないからグッズとか何にも買えませんでしたけど、帰りの銀座線では高揚感でいっぱいだったでしょうね、きっと。



ところで、先日ディスコグラフィを眺めていたらこのライブの音源があることを知り、持っていなかったので思わず購入しました。



今でもよく覚えているのですが、このステージ上ではYMOの時とは違い坂本さんはすごく走ったりしていたのです。
歌ってもいましたし。
私が14歳だから坂本さんは33歳?若いですよね〜

ライブ版を聴いていると、一人で一歩踏み出した当時の自分と若くて元気いっぱいだった坂本さんを思って涙が溢れます。

時間というものは確実に過ぎ
あの時からなんと遠くまで来たことか