空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

初めの一歩

私の扱っている分子は発見されたのがそれほど前ではなく、かつ、ぽつりぽつりと論文は出ているものの相当マイナーで魅力があるようには見えないのか(実際問題無いのかもしれない)論文数自体いまだに非常に少ないんだけど、その一番最初と思われる論文を読んでいなかったなーと思ったので、図書館で探してきました。

これを読んだからって、おそらくリアルタイムの仕事にはほとんど役に立たないし、そういう意味ではオンラインで取れるabstractだけでもいいんだろうけど、論文のディスカッションの論調が決まらないこともあり、腰を据えて読んでみようかなとふと思ったのでした。



歴史が浅いということはフォローし易いわけだし、未だ盛り上がっていないということは頑張ったら先陣切れる可能性があるってことなんですけど、ホントどうしてこうも盛り上がらないのか不思議です。
あまりの盛り上がらなさ加減に、この分子に関わっている数少ない研究者(国内外で)は私も含めてみんな実は大いなる勘違いをしてるってことはないよね?と疑心暗鬼になる時もありますが、今更引けないところもあるので、こういう埋もれたお宝的分子に巡り会っていることは私の運の強さに違いないと信じて仕事して居るんですけど。



まぁ、もう一度最初からフォローしなおして、頭の中を整理しようと思います。
今年は基礎体力を付けた方がいい時期だと思うので、あまり表には出ず、地味に勉強します。それで、来年以降に大きく勝負を賭けたい。それだけの価値のある分子だと思うのです。




どこかのエライ先生がブログに書いていたんですが、どんな能力の研究者でも一生に一度は大発見に遭遇すると。
でも、気がつかなくて取り逃したり、解析する能力が足りない時期だったり、気力が足りてない時期だったり、というわけで大発見を「もの」にするのは簡単なことではないそうです。そりゃあそうですよね。

そういう意味では、私みたいに元々ものすごく回転が速い頭脳の持ち主でもなく、一流大学のバックグラウンドがあるわけでもなく、性格もちょっと怠惰で、という研究者がたまたま扱うことになった分子が、新しくて新規事実が山のように(多分)埋まっている、でも人目を引かないので競争相手が少ないというのは冷静に考えるとものすごい僥倖なわけで、さらに私がのろのろと仕事をしている間も新規事実がほとんど出てこないので抜かされても居ないということは、もしかするととんでもないことなのかも知れません。

私は本当に怠け者で、こつこつやるとか出来ないです。理想とか目標は非常に高いので、集中して頑張るとかはするんですけど、この超ラッキーに感謝してもう少し頑張った方がいいのです。それはいつも思います。



なので、お勉強はしんどいんですけど、この激しい競争世界の中で、出し抜けることなんて宝くじに当たっているようなものだと思いますから、、、、このチャンスはなんとしても活かさないとね。
ブログタイトルのように空を飛ばなくちゃ。
初めの一歩を踏み出してくれた先人の想いを空に華麗に打ち上げます!私が!