空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

ひとよりけもの

一人暮らしを始めたのは2000年の春。
一人とはいっても、正確には一人と一匹。兎のぽんが一緒だった。


翌年に生後間もないさつきと出会い、さらに次の年ににーやん&みぃこの兄妹を保護し、あっという間に大所帯になった。


それからみぃこが亡くなり、ぽんが亡くなり、一人と二匹ですっかりお部屋も広く感じるね、と寂しく暮らすこと一年弱。
しかし、ミトが来て、それから数年過ぎてトトが加わり、また一人と四匹となった。


思えば共働きの両親で、友人も少なかった私。
近くには常にインコや文鳥がいて、リスがいて、金魚やドジョウがいて、ザリガニがいて、虫がいた。
巣から落ちた鳥の雛を保護し、ベランダに来たハトにこっそりと巣を作らせたりして、人間だけど人間と関わるよりも他の生き物とコミュニケーションを取ろうとしていることが圧倒的に多い人生ではなかったか。


そしてこの10年。
一人になってからは家族は兎と猫である。そのくらい人間以外と親密。帰宅したら人間の顔をほとんど見ないわけだから。
ベッドで読書しているときに、当たり前に二匹ほどやってきて私に寄りかかって眠ったり毛づくろいをしたりする。
この10年間で猫と兎以外に起こされた朝って何回くらいあっただろう。


私は同種と人生を作っていないわけで、、そんなことを思い浮かべたらやっぱりちょっと変わってるのかもねって思った、ふと。