空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

溜め込んで忘れるのは本能

今週のお題「お弁当」


保存食が好き。正確には保存食を作るのが好きです。
食材を可能な限り使い切りたいです。
ゴミを出すのが嫌いです。


以上によって、何かと保存食めいたものを作ってしまうのですが、なんだかんだ一番好きな好きな食事は野菜がたくさん入ったスープに雑穀を入れたようなものなのに加え、米を週に3回くらいしか食べない上に、そのうちの約半分はインディカ米を食べるため、ジャポニカ米に合う油味噌とか昆布の佃煮とかあまり消費しない、という矛盾があります。


余談ですが、具沢山の食べるスープが食卓に上がる頻度が相当高いことに今更ながら気づきました。
私は過酷な状況やハードな労働の後に、決して豪華ではないけど熱いスープを飲んで「今日も生きているな、、」と全然幸せとは程遠いけど、生を実感するシーンに強烈に惹かれるところがあり、これはおそらく、マイベスト小説10に入るソルジェニーツィンの「イワン・デニーソヴィチの一日」の影響です。


スープには精神的な面での思い入れがかなりあるので、その話はまた別の時に書くとして、なかなか減らない保存食に対し後ろめたい気持ちはあり、作ったら食べるところまでが料理なのにと反省することしきり。

しかし作るのが楽しいからな。。。



今朝、冷蔵庫の下段奥の瓶について「あれはラム酒漬けレーズンで間違いない」と思ったのですが、よく見るとその手前にももう一つ瓶があり茶色のペースト状のものが詰まっていました。
だいたい一年に一度は何かしらのおかず味噌を作るので、蕗味噌?それとも唐辛子味噌?との認識はありました。
さらにその横には瓶に詰まった昆布。

あーーハイハイ
これは出汁をとった後の昆布がある程度たまったら佃煮にしようと思って酢に漬けてあるやつ。


芋蔓式に記憶が蘇ります。
どこかで別の容器にも昆布をストックした記憶が。

するとその上の段に中身の見えない琺瑯容器が2つ。
片方は当たり!酢に漬けた昆布でした。
じゃあもう片方は?


ガーン
またもやおかず味噌。こちらはエゴマ味噌でした。


同じような食材セット(酢漬け昆布&おかず味噌)を目の前にして、私はキツツキやリスが冬場の食糧のために木の実を溜め込んだまま忘れ、春を迎えることがよくある、という話を思い出していました。

思えばワタクシも先祖代々北の地の出身。
食糧保存に対する強い衝動はDNAに刻まれたものであると思われます。そしてそれを忘れてしまうこともまた。



しかし、キツツキやリスの物忘れは森の拡大に一役買っているという説もある一方、私のは単なる生ゴミ増産でしかありません。
ここは深く反省し、陽気の良いうちにせっせとおにぎりを握り、公園ランチといこうではありませんか。