購入しておいて観ていないDVDが結構あるのです。
その中の一つ。
一昨年、エドワード・ノートンに一目惚れをして出演作品を一気買いしてしまったのですよね。
そんなに好きならすぐに全部観ればいいのに。。。。いやいや数枚は確かに観たのです。でもそのうち忙しくなり放置してしまいました。
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ストーリーを延々と書き連ねるのは好きではありませんので、主観的感想に終始します。
この映画、今の日本人は他人事でなく観ることができると思います。
また、得るものもおおいかと。私はこの何年かの国の流れと周囲や自分の意識の持ち方にどうにも整理できないものを抱えていた故に、今夜この作品を手に取ったことで意義深い時間を持つことができました。
廻り合いというものの不思議さを感じずにいられません。
作品中の黒人vs白人という構図を我が国のものに置き換えてみれば、「国民をないがしろにして寄生虫(有色人種≒貧困層、移民)ばっかりに手厚い保護政策をするなんて国はおかしいんじゃねぇか?!」というセリフは全面同意とまではいかなくても頷きそうになる人も少なくないのではないですか?
子供手当の割り当て条件や外国人参政権問題。
何か釈然としないものを感じます。
でも、じゃあ釈然としない気持ちをただそのまま押し進めたとして、他者への理解と尊重はどうなる?
誰かさんの言う安易な「友愛」なんて意味不明だとは思うものの、長い歴史を経てきた人間としてこの流れでいいのか、様々なことが逆戻りになってしまうのではないかと私は結構深刻に考えていました。
だから、この先日本で日本人として生きていくならば、自分はどういった心情を持って生きていきたいのか?ということをストーリーの要所要所で自分に問いかけながら観ました。
現時点で得た結論です。
・極論や断定という意識には「あそび」がなく、新しいことや異質なものは入って来られない
・理解は「何者か」を相手にするのではなく、目の前の自分ではない別の「個人」と関係することから生まれる
・黙っていても同じ空気を吸うことができる集団にだけいては見えてこないものが絶対にある
日本という国の在り方について今たくさんの人が考え始めていると思うのですが一見の価値ありです。
非常にお勧め。
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