日帰りでぶらっ飛びネコ活動をしてきました。
下仁田町は言わずと知れた下仁田ネギの産地。コンニャクも有名です。
井森美幸さんも産出(?)されていますので、群馬県人によってはある種の聖地とも言える場所でしょう。
ja.wikipedia.org
高崎から上信電鉄に乗り終点です。途中には富岡製糸場の最寄り駅もあります。
下仁田町には孤独のグルメに出た豚すき焼きのお店があり、それを目当てに出かける人も多く行列も出来ているそうですが私の目当ては違います。
この付近は地球の地殻変動の痕跡がたくさん残っているのです。
徒歩なので全ては見て回れませんでしたが、地学の勉強をしてきました。
風情はありますが、正直かなり寂れています。
なんとかならんものか。
下仁田層に向かう途中にある神社です。
地殻変動の様子がうかがえる大きな石が置いてありました。
道の脇に唐突に出現する坂(かなり急勾配)を下ると貝の化石が入った岩があります。
ただこの坂が本当に急なので、転げ落ちたら川に落ちます。なんとかして欲しいですが予算が無いのでしょうね。
パノラマ撮影しました。
川井の断層は日本の背骨と言われる中央構造体が観察出来る場所です。
左の青い岩(御荷鉾緑色岩類)が古い地層で、右の写真奥には異なる色の岩がありますね。
多分この辺の折り重なりが中央構造体と思われます。
次は鏑川に沿って歩いて下仁田自然史館に向かいます。
車社会なので誰も歩いていません。
廃校を利用しています。
下仁田町は世界ジオパークを目指しているそうなのですが、これでは100年経っても認定されそうもありません。
知事のテコ入れを望みます。
展示物はかなり充実しているので、本気で取り組めば世界中の研究者とか地学ファンに来てもらえる物に出来ると思うのですが。
帰りは川と山を見て跡倉クリッペを確認しながら戻りました。
左:川岸には巨岩が多く、地球の大イベントが起きたことを想像させます。
中:赤線で囲んだのが古い地層の緑色岩類が露出しているところ。
右:周囲の山は動いてきて緑色岩類の上に重なった部分だそう。
群馬って学術的な観光資源が多いと思うのですが、地元の人はまったく興味無いんですよね。
古墳も素晴らしいのですがほぼアピールされていません。
自然も素晴らしいですし、温泉も多いので高いポテンシャルがあると思うんですけどねぇ。
群馬の人には申し訳なのですが、自らを変化させることにほとんど興味が無い、現状維持志向がめちゃくちゃ強い県民性だと思います(大学もものすごくその傾向が強い)。
これは愛郷精神が強いことの裏返しでもあるのかも知れませんが、とにかく変化を嫌う。
さまざまな歴史的価値があるものを、世界の人、専門家の鑑賞に堪えうる物に作り替えればもっと活気のある県になると思うのですが勿体ない。
結局、地元の人が変わることを望まないとどうにもならないね。
変わるってエネルギーが必要なことだけど、それが出来ないのでしょう。でも、現状維持って、維持しているつもりがゆっくり衰退しているものなんだけど。