空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

突然の低血糖

月曜日、Qちゃんが夕食を少し残しました。
普段、お皿を洗わなくてもいいんじゃないか?くらいに綺麗に食べるコなので、少しとはいえ残すというのはかなり違和感がありましたが、とりあえず水を飲んだりトイレに行ったりは変わりないようだったので、ひとまずその晩は就寝。

翌火曜日の朝は少し起きるのが遅い(と言っても5時には起こしにくる)ように感じましたが、それでも空腹を訴えているようでしたのでいつも通りに食べさせると、また少し残しました。

残したものにほぐした鮭を混ぜてあげたら最終的には完食したので、少し飽きているだけかな?とも考えたのですが、Qちゃんくらいご飯大好きなコが急に飽きたりするのも何か変だなぁと、拭えない違和感が大きく、火曜日の午前中は学生たちとの勉強会を予定していたのですが、急遽午後に変更してもらい動物病院に連れて行くことに。


Qちゃんが血液生化学検査でたくさんの項目を調べたのはちょうど一年前で、その後は病気に関係する血糖値、フルクトサミン、甲状腺ホルモンのみを調べていたため、腎臓や肝臓も調べてもらおうと思ったのでした。
この時点で、年齢のこともあるためついに腎臓も悪くなり始めたか、、、と思っていたんですね。

そしたら

まさかの低血糖


糖尿病の場合、血糖値コントロールがうまくいかず高血糖が続くことでケトアシドーシスという状態になることが危惧される場合が多く、主治医はこちらを疑っていたので低血糖にはややショックを受けていました。
確かにこのところインスリンが効きすぎてるのではないか?と感じることが増えていて、実際6月に入ってから一度の投与量を2.5単位から2.0単位に減らしていたのですが、それでも多かったということなのか。。。


結局この日は、このまま帰宅して家で様子を見ても良いけど、万が一 低血糖が続きさらに下がるなんてことになると命に関わる事態なので、一時入院にしてもらい、静脈から糖を入れ定期的に血糖値測定という処置をしてもらいました。
正直、高血糖が続くのも怖いですが低血糖の方が死に直結するので、様子を見ていないで病院に連れて行ったのは我ながら良い判断でした。

夕方迎えに行くと「血糖値上がってからはすごい元気になって(採血などに対し)怒ってました」とのことで、まぁ元気なのはいいのですが一体原因は何なのでしょうね。

腎臓の方はやや機能が落ちてきた印象はありますが、そこまで深刻な感じではないからこちらはひとまず安堵という感じですが、とはいえ低血糖を起こしたことと微弱ながら腎臓が悪くなっていることは関係があるかもしれないという印象。
腎臓が悪くなると筋肉量が減ったり、薬物代謝能力が落ちたりするし、老廃物が体から出ていかないと肝臓に負担がかかったりするし(実際、肝臓に炎症がある模様)、そうなるとインスリンをうまく使えないということはあるでしょうね。


今後は投与するインスリン量は1.5単位にまで下げ、さらに一日に何度かは血糖値測定も行うことにしました。
人間用の簡易血糖値測定器で測れるのですが、ネコの場合、耳をちょっと傷つけて血を取るので嫌がるし、なかなか負担。
自分でも測定してみたけど、ニンゲンから血を取るのは楽でいいわ。


はーそれにしても糖尿病難しいー。
秋以降の年内に経口の糖尿病の薬剤(動物用)が出るらしいから、それを待ち望む日々。。。。。