空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

祝Q 家族になって1年、祝17歳!!

Qちゃんが我が家にやってきて6月9日でちょうど丸一年となりました。
来た時が16歳(推定)で正確な誕生日がわかりませんので、便宜上この日を誕生日としました。
なので17歳の誕生日でもあります。

同じ劣悪施設から引き取ったオクトと十和がそれぞれ4ヶ月と3ヶ月しか一緒にいられませんでしたので、せめてQちゃんだけでもと思ってきましたので、1年経って少しホッとしています。
糖尿病のネコをケアするのは初めてだったため勉強と試行錯誤の毎日です。
食事や衛生状態が改善するとともに身体の状態も変化するため、インスリン注射の適正量を決められたと思ってもしばらくすると適正ではなくなるということを何度か繰り返し、微妙に調整をしながら現在はかなり良い感じでコントロールできていると感じています。
何より良かったのは、一時期なかなか血糖値が下がらずインスリンを徐々に増やしていたのが、数週間前から多すぎるのでは?という症状を呈するようになり、初めて減らすことができたと言うことです。

筋肉が多少増えることでグルコース消費量が増えたのか、膵臓の炎症が減ってきたのかは不明ですが、できる限り少ない容量で血糖値コントロールが出来るに越したことはないためこれは本当に嬉しいことです。


また、何回か書いていますが、メンタル面での変化も病状に影響しているのかもしれません。
ストレスは、少しであればむしろ活力になりますが、多すぎると様々な病気の原因になりますので。


ヒトと同様に動物のストレス耐性も個体差がありますし元々の性格もありますから、一概に長く劣悪な状況にいるから病み方が酷いとも言い難いですが、まぁでもある程度期間に比例すると思いますので、Qちゃんのように4年間も閉じ込められていれば心が閉じて当然と思います。


うちに来たばかりの頃は視線を合わせず俯きがち。
たまにこちらを見ても伺うような上目遣いで、嫌な思い、怖い思いをたくさんしてきたんだろうなって。


/せまくて臭いとこだった。ごはん不味かった。ゴキブリ乗ってた。ネズミも来た。窓が無くて暗くて湿ってて暑かった。冬は寒かった。雨漏りするのに隠れるところが無くて毛が濡れてイヤだった。夜になると蛇が入ってきて怖かった。となりのコは噛まれて死んじゃった。アタシは見つからないようにいつもギュッと小さくなってた\

Qちゃんの心の叫びです。

我が家に来てからいくつかの段階を経ながら回復していったように見えますが、2−3ヶ月かけて安心できる場所だという認識になってからも、好奇心や積極性を取り戻すにはそれからさらに数ヶ月を要したようでした。
いまだに自分の欲求を諦めるのが早すぎるところがあり、これは決して「いい子」なのではなく、長い抑圧の後遺症だなと感じます。
                
とはいえ、この春くらいからは微妙ですが顔の角度が変わり、節目がちだなぁと感じることがほとんど無くなり、見たいものを真っ直ぐに見るようになりました。

目線の力強さに心の回復を感じます。

もう俯かニャイ

ちなみに並べてみると

時系列変化


上3枚が冬くらいまで、下が最近。
下の真ん中は節目がちですがこれは眠いだけ。
首の角度も少し違うみたいですが、上瞼の開き方が違いますね。
ヒトも同じだと思いますが、活力が漲っていると「目が開く」ってのはあると思います。

ここ数日のQちゃんは居間で独りで眠るのが嫌なのか、私が寝る時間になると起きて寝室に来たりするので夜間でも自由に移動できるように部屋のドアを開けることにしました。

うちの間取り

これまではQちゃんは夜になるとダイニングの椅子で眠り込んでしまうし、元々トイレと水飲み場をリビングに設置していることもあり、廊下と寝室のドアは閉めて寝ていたのですが、開けておくことに。
ちなみにテオと七味のトイレと水飲み場は寝室に設置してあります。
就寝中に地震などきた場合を考えて、私の就寝中はネコズも同じ部屋にいて欲しい(夜行性と言ってもほとんどの時間は一緒に眠るのでネコズもさほど不自由ではない)ということもあり、寝室のドアは閉めていました。

Qちゃんは自分だけリビングで眠っていても特に不満はなさそうでしたが、気持ちが変わってきたみたいです。

昨夜は夜中に寝室に来て、ベッドに上がり、しばらく緊張した様子でかなり長い間起きていたみたいです。果たして自分はここで過ごしていていいのか?と考えているようでした。

好きなところで好きに眠ったらいいのよ、Qちゃんは自由、、、と話しかけながら撫でているうちに私は眠ってしまったのですが、その後Qちゃんも私の足の間で眠ったようです。

次、転居することがあればそのタイミングでみんな同じ部屋で眠れるようにしようと考えていましたが、もっと早くそういう日が来そうです。

劣悪施設に4年居たというQちゃん、高齢ではありますが、せめて同じ長さの時間だけでも自由を満喫して欲しいと思います。

ネコらしく邪魔だってするように(でも遠慮がち)
朝食後、まだ涼しいベランダで