空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

あたらしいおともだち-2

現在我が家には3匹のネコが居ます。

我が家に来た順からテオ(12歳オス)、七味(8歳メス)、Q(推定16歳メス)です。
テオと七味は離乳直後に保護しているので、年齢=同居歴ですが、Q(キュー)は劣悪保護施設からレスキューされて去年の6月に来たばかりなので、同居歴はまだ9ヶ月程度です。


テオと七味は、七味が我が家に来た子猫の時からテオが相手をしてあげていたので、本当の兄妹ほどではないですが仲良しです。
2匹ともシニアと言われる年になってきましたが、今でも毎日必ず取っ組み合いや追いかけっこをしていますし、とても寒い日は一緒に寝ていることもあります。

はみ出てるけど

先住の成ネコがいる場所に同じく成ネコを迎え入れるのは相性の点からハードルが高く、すんなりうまくいくこともありますがそうでない場合もあります。
迎える側と入る側両方の性格に依存するので、こればかりは合わせてみないと分かりません。

ただ、私は短い動物病院勤務時代に飼い主さんから相談された際にも同様に答えていたのですが、経験上、命に関わるような喧嘩をする場合を除き、多少のいざこざは放置して、ネコ同士の距離感はネコ達に決めさせた方が良いのですね。
ヒト(飼い主)の方はなるべく早く仲良くしている姿を見たいので、無理に近づけようとする飼い主さんもいるのですが、ネコはまず嫌なことされたというのを忘れてくれない生き物なので、ネコの警戒心が薄れていないのに、人為的に距離を縮めようとすると逆効果となります。
動物は動物のやり方で相手を探っているし、順位決めを行ったりするので、その方法や時間軸を尊重してやらなくてはいけません。
見守りましょう。

ポイントとしては以下
1.先住と新入りの食事場所、寝床、トイレは別の場所にする
2.ネコ達が自由に往来出来るように隔離はしない(部屋をきっちり分けない)
3.食事は必ず先住ネコから与える
4.先住ネコとのコミュニケーションは毎日欠かさず、出来れば時間を増やす
5.テリトリー侵犯の際に小競り合い(威嚇や取っ組み合い)が起こるが、基本的に介入しない(喧嘩を止めてはいけない
6.部屋ですれ違っても「う~」とか言わなくなるまで、長ければ1年以上かかる場合もありますから気長に待つ
7.どんなにネコ団子が見たかったとしても、最悪、仲良くならなくてもいがみ合わなければ良い、という心持ちでいることが大切
8.距離が縮まってきたと感じたら、食事の場所を近づける。ただし、皿にフードを入れる順番は先住順を厳守する(ネコは飼い主が誰を優先しているか必ず見ています!)


小競り合いが頻発していると、飼い主によっては心配で心を痛めてしまうことも少ないのですが、動物って自分の命が脅かされていると感じなければそこまで深刻に喧嘩しません。
大抵はシャーとかウーとか言い合って、ネコパンチを繰り出して相手の強さを測っているだけ。血気盛んな場合は取っ組み合って噛んだりもしますが、それもどちらかが引いて距離を取ればそこで一時停戦ですし、そういうのを繰り返しながらどちらが強いとか、距離はこのくらいにしておけば視界に入ってもムカつかない、とか彼らなりに決めていくんですね。

たまに性格的に合わなくて力も互角だと、勝負が付かないので深刻な喧嘩に発展する場合があるので、ニンゲンは手出しはせずとも観察する必要はありますが。


さて、我が家の場合ですが、Qちゃんが高齢で病気持ち(糖尿病)、性格も大人しい(でも弱気なわけでは無い)ので、先住ネコからの虐めがなければ特に仲良くならなくても良いと考えていました。
何度か書いていますが、Qちゃんは4年間も狭いケージに閉じ込められていたので精神的に閉じたようなところもあり、Qちゃん自身も仲間が欲しいとか一緒に遊びたいとか、そういった感情は特に無いようにも見えました。

テオや七味も、Qが積極的に関わってこないネコだと分かると、距離は取りつつも大きな関心を示すことも無く過ごしているようでした。
たまに真正面から遭遇すると、唸ったりパンチしたりはしていましたが、基本的には双方が距離を取りながら生活していました。

彼らはこのままの感じで暮らしていくのかな~と思っていましたが、好奇心からか徐々にお互いのフードを食べてみたり(もちろん見ていないときにこっそりと)、トイレを使ってみたりするようになりました。
そうなると、緩やかに体臭が混ざってきますので、物理的距離が近づいてきたようでした。


ダイニングは私が長く過ごす場所なので、結果的にテオや七味も集うことが多いです。
Qの寝床はここにしつらえているのですが、ネコベッドの脇に置いたオイルヒーターでテオや七味も暖を取っていることもよくあります。

先日テオがそのヒーターに当たっていると、ベッドで寝ていたQが少し離れた場所に水を飲みに行って戻って来た際に、ベッドに戻らずテオの横に並び、しばらく静かに座っていましたが、その後ペロペロと頭を舐めたのを目撃し「おぉ?!」となりました。
舐められたテオは少し緊張の面持ちでじっとしていましたが、舐めるのは自分の体臭を相手に付ける行為なので、付ける方も受け入れる方も次の段階に進んだと言うことなのでしょう。


一度そういうことがあると心理的な距離感が近づくのか、お互いの臭いを嗅ぎ合う様子やQがテオの頭を舐める様子が時々散見されるようになりました。
ちなみにテオが舐めて臭いを付けるのは私だけで、他のネコには決してやりません。でも、他のネコには必ず舐められます。つまり好かれやすいコってことでしょうか?


テオとの距離が近くなると、テオを介して七味との距離もやや縮まるようで、昨日はなんと初のスリーショットを撮影することが出来ました!

みんなで陽ニャたぼっこ
新ルール制定:お日様に当たっているときは喧嘩しニャイ


夜、Qちゃんだけをダイニングに残し、私とテオ・七味は寝室で眠るのですが、部屋のドアを閉めてしまうためQちゃんは朝まで独りです。
いつかみんな同じ部屋で眠れるようになると良いんだけど、、、と思っていましたが、現実味を帯びてきました^^