空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

明滅する点を探して

視野検査を受けました。


昨年、新しく遠近両用眼鏡を作るための視力検査を眼科で受けました。
視力検査だけなら直接眼鏡屋さんでも良かったのですが、近視矯正コンタクトレンズのことも聞きたかったのと、割と近くに評判の良い眼科があるので行ってきました。

その時の検査で黄斑前膜が出来ていることが分かり、急に見えにくい感じがする原因は老眼だけで無くこちらもあるかもね、となりました。
ただ、視野に歪みが出ているわけでは無いので手術適応かどうかは経過観察をしてからとなり、年明けに再度眼底検査をしまして、結局、黄斑前膜に関しては経過観察で良い、と言うことになりました。

その時に、医師からは何も言われませんでしたが、元々眼圧が高めなので(若い頃からやや高い)気になるんだけど、と伝えると「確かにちょっと高いし、年齢的にも視野を見ておいた方が良いかも」と言うことになったのでした。

その検査日が昨日。


視野検査は片目ずつ行います。


測定器に顔を固定して、画面の一点を見つめ、視野を動かさないように言われます。
その後、見つめている周辺に様々な距離感で強弱の異なる光の点がランダムに現れます。
そして光が見えたら手元スイッチを押します。
それを片目で5分。
瞬きはもちろんしても良いのですが、まぁまぁ長く集中するので疲れます。


結果は、左は全く問題なし、右はスポット状に見えていない、または見えにくくなっているところが3,4カ所あり、眼底検査で網膜が少し薄くなっているところと合致しているので、視神経細胞が減っている(死んでいる)ということで間違い無いでしょうとのことでした。
私は数年間眼科で網膜神経節細胞(視神経細胞)の研究をしていたので、私の右目の状況が即失明に繋がるわけでは無いと分かるのですが、何も知識が無いと視野欠損って言葉はちょっと恐怖感を感じるなぁと思いました。
先生も、問診で言葉を選びながら伝えている感じでしたし。

両目の視力がある人は、両方の目から入れた情報を脳で統合・補正して「画像」として認識するので、スポット状に見えていないところがあっても最終的には補正される(右で見えていなくても左で見えるから)ので、そもそも視野検査をしない限り欠損があるかどうか気がついていない場合も多いのです。

問題なのは、たとえ片方でも視野の半分が失われているとか、両目の同じような場所でそこそこ大きな視野欠損が起きているとかだと、補正がうまくいかなかったり明らかに見えていない場所が黒く抜けたりします。
それでも、例えば両目の視野欠損が同じ場所でも小さかったりすれば、脳は「まぁここ画像の情報が抜けてるけど、周りから判断してこんな感じじゃない?」と補正してしまう(PCの画像処理で邪魔な物や人を消しても背景は残せる、みたいなことを誰でも脳でやっている)。また、そもそも検査の時のように一点を見つめて視界を得ている人はほとんどいないわけで、眼球や頭を動かすことで、生きている神経細胞だけを使って全体を見ることも出来て、結局脳でパッチワークのように繋いで一枚の絵にしてしまうので、自身の感覚としては「見える」となるわけです。
だから見えていないことに自力で気づくのはかなり悪くなってからなんですよね。


なので、40歳過ぎたら一度視野検査をやってみるのも良いかと思います。
私は緑内障予防という意味で1ヶ月眼圧を下げる目薬を使ってみましょうとなりましたが、日常的にも運動や食生活でのコントロールが推奨されていますので、実際に視野欠損があるとなればこれ以上悪くしないというモチベーションで生活改善に取り組むことも出来ますしね。

って、飲酒喫煙なし、野菜多めの自炊、運動もしてるし、これ以上一体何を改善すれば良いのか?と思いますが、、、、、、、ベッドに入ってからのスマホを止めなくてはいけませんね!分かってます!!!