空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

バターコーヒー生活は8年目に突入

今週のお題「習慣にしたいこと・していること」

新しいスタイルを生活に取り入れようとしても、長期間定着するものは多くはありません。
取り入れてみたら思っていたより自分の生活と相性が悪かったとか、転居や転職などの変化によって生活スタイルが変わって合わなくなるとかがあるからです。


私の場合、ランニングがそうです。
2009年秋に始めた頃は関西に暮らしていて、真冬の早朝でもトレーニングすることが出来たため毎月100キロ以上練習出来ていたのですが、東北に転居して初めての冬に頓挫しました。
それでも季候の良い時期に細々と走ってはいましたが練習量はがた落ち。東日本以西では、冬はランニングイベントがたくさんあって、むしろハイシーズンですが、北日本は11月くらいにイベント終了になり、そういうことも練習不足に拍車をかけました。
その後北関東に転居して、また少し盛り返して走っていましたが、同じ北関東でも内陸部に移ってからは今度は夏の暑さとがとんでもないし、冬は冬で暴風で、これまたトレーニングが減ってしまいました。
健康を保つ上でも切ってはいけないと言う気持ちが強いので、もう少し立て直したいのですが、走らない生活が長く続いてしまうと戻すのは容易ではありません。


私の場合はこのように健康に寄与することを習慣化しようと試みることが多いですが、試みる9割が3年保たないのではないでしょうか?
これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだと思いますが、元々トライする事柄が多いから挫折も多い、という側面もあるかと思います。

ちなみに、上述したランニングは風前の灯火ですが、塩麹作りは10年以上になるので定着したと言って良いかと思います。
塩麹作りのおかげで、手元に米麹があることが多いため、味噌造りもまぁまぁ定着していると思います。消費が遅いので2年に1度仕込む程度ですが。
その他、ヨガ、、、、、はやはり風前の灯火だし、トランポリン、、、、、、、もあまり続いてないな。
ランニングしないなら室内で運動しようと思って購入しましたが、そして1日5分飛ぶだけでもかなりの効果を実感しているのですが、運動習慣そのものが減ると種類が変わってもあまりやらない。朝ランしていると、ウォーミングアップやクールダウンにトランポリンを使ったりするんですね、意外と。


バターコーヒーが生活の一部になったのは、私の健康状態に密接に関わっていることと、取り入れたことで生活がシンプルになった部分があったからと思います。
つまり、複数の種類の異なるメリットがあった。

私がバターコーヒーを知ったのはこちらの本で、です。

高校生くらいから、日中の体調が悪い(あるいは良くない)ことが多く、克服するために様々なことを試みてきましたが、根本的な解決には至らず、密かな悩みの種でした。
朝食を食べてもダメ、抜いてもダメ、種類を換えてもダメ
全部の食事を菜食にしてもダメだし、油を減らしてもダメ
砂糖を絶ってみた、、、、、これはもしかしたら少しだけ効果があったかも?よく覚えてないけど。

とにかくホルモン状態にもよるのですが、急に身体が冷えて眠ると言うより気絶に近い感じで眠ってしまうんですね。この眠りが、雪山で眠ってしまうような感じで全然快適では無いから眠りたく無いのに意識が飛んでしまう。
また、激しい動悸が突然始まり長く続くようなこともありました。
親も周り(教師)も身体の問題とは考えてくれず(相談しなかったというのもありますが)、精神論で評価されていましたので、受験も授業も本当に苦労しました。
「たるんでいる」「不真面目」「舐めている」とずーっと言われてきましたね。


ランニングを習慣にすることで多少マシになりまして、それをきっかけに自分自身で「代謝が関係しているのでは」という気づきがあり、そこから勉強して反応性低血糖によく当てはまることに行き当たり、自分なりに試行錯誤していた頃に巡り会った本でした。
と言っても、ランニングを始めた時点ですでに30代後半、バターコーヒーに巡り会ったのは40歳過ぎですからずいぶん長く苦しんだことは分かっていただけるのではないでしょうか。



反応性低血糖については様々な記事があり、記事によっては矛盾した内容が記載されている場合があったので、リンクは張りません。興味があれば各々調べてみて下さい。

最初、どうも自分は反応性低血糖らしいぞと分かってからも、玄米食にしたり食べる順番を変えたり、夜間の糖質制限をしたり、色々試みましたがそれほど効果はありませんでした。
ネット情報にもありますが、反応性低血糖の対処法として、低血糖症状が出たら糖質を摂れというものがありますが、これはむしろ糖尿病の低血糖による対応で、反応性低血糖には正しくないのではないかと思います。
なぜなら確かに血糖値が上がると症状は一瞬回復しますが、結局血糖値が上がるとまた反応性に下がるわけで、間食していると断続的に低血糖状態になるというのが延々と続くという。
結果、1時限目から全ての授業で寝てしまうと言うw
実際私は高校~予備校(特に夏期講習など日中の授業)~大学と通じて授業中堂々と爆睡している生徒として有名でした。悪気はない。


ランニングは反応性低血糖を治したくて始めたわけではないですが、運動して筋肉量を増やすのは理にかなった方法だったようで、ラッキーでした。
それも軽いランニングではなく、最盛期は一度に10キロを週に5-7日というレベルで走っており、定期的にハーフマラソンやフルマラソンも走っていたので、より効果があったのだと思います。
当時、食べても食べてもあっという間に消費される感じでしたから。

それで一時期低血糖を感じなくなっていたのですが、最初に書いたように、居住地域が変わって運動量が減って1年ほど過ぎた頃からまた体調が悪くなることが増えました。
仕事もあまり上手くいかず、3ヶ月ほど無職になっていた頃、映画を観にいった帰りに立ち寄った本屋で偶然の出会いでした。

立ち読みで「む!これは使えるかも!!!」と直感的に感じるものがあり、早速買って帰宅したのを覚えています。
繰り返し読み、生理学教科書も引っ張り出して、それなりに納得した上で取り入れるのが容易なところから始めました。
アメリカ人が書いた物なので、発酵食文化が根付いている日本には違和感がある内容も少なくありませんでしたし、間違っている記述もあると思いましたが、今も売れているところを見ると(日本で初版が出たのはおそらく2016年)悪くない本だと思います。


この本で書かれているポイントは
1.日々の生活に軽い断食を組み込む
夕食と翌日の最初の食事の間を16-18時間空ける。ここで言う食事とは速やかに血糖値を上げる内容という意味で、主に穀類や糖質が多い野菜の摂取を指す。糖質過多による腸内細菌叢のバランス崩壊を防ぐ目的があり、腸内細菌叢は短時間で変化が出るので、毎日整えることに意味がある、と言う考え。

2.朝にバターコーヒーを飲む
脂肪を摂ることで脳における空腹信号をブロックして、18時間断食に容易に耐えることが出来る。脂肪単独はエネルギーに変わるのに時間がかかり、血糖値を急激には上げないし代謝物が善玉菌の餌になる。また同時にコーヒーに含まれるクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)も善玉菌の餌になる。
ただし、バターは牧草飼育牛由来のものを使う。

3.糖質は夕食に少しならとっても良い。
著者のセオリーを完全に踏襲しようと思うとなかなか大変なのだが、よく読めばエッセンスは理解出来るので、自分の生活に合わせてカスタマイズすれば良い。

4.製造工程や保管時でカビの混入が考えられる食品を徹底的に避ける。
著者はこの点で発酵食品を否定しているように見えるが、カビにも有用な物と毒を出すだけの物があることは日本人ならよく知っていると思うのでさらっと読んでおけば良いと思う。

5.短時間の筋トレをする。
著者は長時間の有酸素運動を否定しているのでランニングなど無用とぶった切っているが、この辺も個人の好みで流せば良い。


試みるにあたりバターコーヒーに用いるバターの量が多く、コレステロール蓄積が心配でしたが、今のところ正常値のままです。

しかし、本のレビューにはバターコーヒーで逆に体重が増えた、具合が悪くなったというものもあります。
アジア人はアングロサクソンと比べると先天的に脂肪をうまく代謝出来ない変異を持っている人が多いです。私が糖質をうまく利用できないのと逆の体質と言って良いかと思います。

大事なことは、自分の身体に合う健康法を見つけることですね。



幸いバターコーヒーは私にはものすごく合っており、飲み始めてすぐ、文字通り霧が晴れたように不調が消えて感動しました。
何が感動したって、一日中眠くならなず頭がはっきりしている。
と同時に、これまでどれほどの時間を無駄にしてきたのかと本当に悔しく思いました。


今は基本的に20時までに夕食を済ませ、朝はバターコーヒー、昼食は13時にたっぷりの野菜と肉または魚という食生活です。

朝はほぼ毎日起床と同時に空腹を覚えますが、元々コーヒーが好きですし、バターコーヒー自体とても美味しいので作って飲むのが待ち遠しく全然飽きません。
大袈裟でなく人生を変えたし、人生になくてはならないものでした。だから自然と習慣になったのでしょうね。

コーヒーエリア
バターコーヒー作成中。数年前からおからパウダーを追加していますが、本家からしたら邪道かな?
ブレンダーで撹拌して出来上がり。少しカフェオレに似ています。