空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

移動の法則

移動の多い人生を送ってきました。。。


なーんて、それほどでも無いけど(引っ越し9回、内訳は移動が6回、ただの転居が3回)、私のように転勤族の子供に産まれ、転居慣れしている人間からすると、生まれた土地で育ち、結婚し、住んでいる、という人の気持ちはあまりよく分かりません。

以前、宮城県で生まれ育ち結婚した知人が、家族の転勤に伴って山形県に引っ越しが決まり、とてつもなくナーバスになっているのを見て、驚愕したことがあります。
私からすれば宮城から山形って同じ東北だし隣町に引っ越すくらいの感覚。むしろ、今回の引っ越し近くで良かったわ~てなもんです。

なので、転居に慣れている人とそうでない人とでは、心理的な距離感や人間関係構築へのハードルが相当違うのでしょうね。
性格における明るいとか暗いとか、積極的とか消極的とかとは異なるベクトルがあると思われます。


が、今日は、移動するしないの話では無く、何度も移動する人の話です。

(追記)
今回、県を変えない近隣への転居は移動とみなしておりません。
居住エリアを大きく変えずに転居をする人は今はたくさんいると思いますが、移動はもう少し長い距離を動くイメージです。
基本的に住んでいる場所の気候が変わる、文化が変わる、言葉が変わる、くらいの距離を動かないと、移動とは見做しません。
最低限、隣の県です。



自分や他の人の話を聞くと、移動にはいくつかパターンがあるような気がします。
もちろん統計を取って調べた話では無いので、気のせいかも知れませんが、ちょっと面白いと思っています。
ちなみに、仕事の場所を選ばない自由業で、居住地を自分の選択だけで決められる人は除きます。
あくまで、意思とは別の作用があっての移動です。


以下、オリジナル名称にてご紹介します。

拠点型
とある地点を起点にして、あちこち移動するパターンです。
ある地点は生地とは限りません。
拠点をAとすると、A→B→A→C→Aのように動きます。知人に何人かいます。
国家公務員は役が付くとだいたい3年ごとに霞ヶ関の本省と地方局(全国あちこちにあり、どこに行かされるかは分からない)を交互に繰り返しながら役が上がるんですよね。
面白いのは、組織ルールで動いていないのにこのパターンになる人がいるということです。拠点Aに何かしらの縁があるのでしょうか。


反復型
決まった2地点か3地点で移動し続けるパターンです。知人にこのパターンは思い当たりませんが、定期的に支社に出向する会社員など当てはまるかも知れません。
地方公務員として同級生や後輩で県の獣医職に就いている人は、支所A→支所B→本庁→支所Bみたいに動いていますが、同じ県の中での移動ですからこれはただの転居です。


新天地型
次の居住地が常に新天地になるパターンです。
気持ちとは関係なく、なぜか一度離れた場所ともう一度縁が結ばれることはありません。
私は途中3回の都内転居(これは親都合の転居なので私のというよりは親の流れでしょう)、一人暮らしになってからは新天地型の移動です。
もう一度住みたい場所はいくつかあるのですが、何かと邪魔が入ります。


すごろく型
新天地型と似ていますが、時々過去の居住エリアに戻ります。支社が多い会社員はこのパターンかも知れません。


上京型
地方から都市部へ、少しずつ移動してくるパターン。


下野型
都会で生まれたのになぜかどんどん僻地に移動してしまうパターン。


島流し
下野型の変形で、最後は島嶼

*上京型と下野型・島流し型は新天地型に似るが、新天地型の移動には法則性が無いのに対し、一定の方向性があるのが特徴。


局所型
一定のエリア(気候や文化が共通するが県は跨ぐ)内で何度も移動しているパターン。
反復型に似るが、あくまで反復にはならない。




転居が多いお知り合いに、お話を聞いてみると面白いかも知れませんよ^^