空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

大河ドラマ 光る君へ(一)

昨日が初回と言うことはすっかり頭から抜けていて、たまたまテレビを付けていたら何か昔風の服装をした子供達が映っており、初めは「精霊の守人の再放送?」と思ってしまいました 笑。

歴史は全般的に苦手だが、興味はあります。
特に、古代史と近代史が好きなワタクシ。平安時代を古代に入れて良いかどうかと言えば多分違うのでしょうが、武士が台頭してくると途端に興味が無くなるので、私の中ではギリギリ古代です。

そもそも誰かが武器を持って戦うのを見ることが嫌いで、だから格闘技も嫌いだし、武具や甲冑も嫌いです。
争いが発生するのは生物の常であるとしても、「人間様でござい」というのであれば知力で争ってくれよ、と思います。
戦争も今ならeSportsとかでやればいいのに。チェストか、将棋とかで延々とやって欲しい。


脱線しましたが、武家中心では無かった平安時代は、装束や風俗も含めてかなり興味があります(尤も、いちばん好きなのは縄文時代です)。
あと、何が良いって平安時代までは庶民でなくても女性がかなり働いているんですよね。まぁ、庶民というか平民は時代を問わず男女ともに働いているのですがw
それで、学問好きの女性に対しても「珍しいね」程度の意識はあっても「女に学問は必要ない!」って感じでも無い。応天の門にも漢学好きの女房が居て道真に才を買われていますし、そういう「生きやすさ」みたいなものが残る最後の時代かな~と感じます(その後、相当長く生きにくい時代が続いた。。。続いてる?)。

とは言え、源氏物語に興味が無い(一応現代語訳は読みました)ので、今年の大河ドラマを観るかどうか、特に決めていませんでした。
なので、本当に偶然であるのですが、見始めたらこれが結構面白い。以前から大石静さん脚本のドラマを面白いと思うことが多く(そうと知らずに観て、後から脚本を知ると大石さんというパターン。)、私の好きなテイストなのかも知れません。

絵面も大変好みで、衣装の素晴らしさなどさすがのNHK制作と感心しました。


以前もブログに書いたことがあるのですが、今「応天の門」という菅原道真を主人公にしたコミックスを読んでいて、大河の方が何代か下がりますが、応天の門を読みながらちょこちょこ勉強して蓄えている知識がドラマへの興味を強くしてくれるところもあるようです。

soratobi-neko.hatenablog.com


ちなみに、応天の門と光る君への舞台を藤原家家系図で示すと以下のようになります。色付け加筆しました。

藤原氏北家略図に加筆

(画像はこちらからお借りしました藤原氏(鎌足に始まる氏族)(ふじわらうじ)とは? 意味や使い方 - コトバンク


応天の門の舞台で暗躍している藤原氏は良房とその養子になった基経。
光る君へではその結果一層盤石なり、そしてまだまだ繁栄しようとしている藤原氏を描くのですね。

後の紫式部ことまひろの父(下級貴族)が官職を願い出る下りは応天の門で詳しく描かれている大学寮の様子を思い浮かべ一層興味深く観ました。さらに陰陽道などは当時(道真の青年期)は漢学に比べるとだいぶ新しい渡来の学問だったのに、紫式部の頃は流派(安部家)が確立されて政治に影響するくらいになっていたのだなとか面白く観ました。


平安時代の女性の日常生活に関する資料がほとんど無い状態でのドラマ作りは苦労が多いと思いますが、幼少期のまひろが出会ったばかりの藤原三郎(後の道長)に「自分は帝の落とし胤で姫なのよ」ともっともらしい作り話をするところなど、物語を紡ぐ女性へと成長していく片鱗を伺わせたり、工夫されているなぁと思いました。


良い機会なので、少しずつ勉強しながら、古典の授業を思い出しながら楽しみたいと思います。

www.nhk.jp