空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

映画 借り暮らしのアリエッティ

はっきり言おう。



もうジブリと趣味が合わないようだ。



ハウルの描き方からなんとなく疑問は感じていたし、ポニョはどうにも好きになれなかったし、今回は期待していたのだけど個人的にはポニョよりも酷いです。



物語として全く練れていないし、キャラクターにも魅力が感じられない。
それどころか、アリエッティの母親と藪家のお手伝いさんの醜悪さは嫌いを通り越して生理的に不愉快でした。

あまりに不愉快すぎて眠れないくらい 笑。




人間の醜悪さをテーマの一つとして盛り込むなら、もののけ姫ナウシカのような描き方があると思うが、どうもそういうことを狙ったようには感じられない。


じゃあ可愛らしいファンタジーでまとめたいのか?

と言うと、全作「崖の上のポニョ」にも共通することだけど、それにしては根底にどす黒いものを感じてしまうんですねぇ。。。。
なぜ「魔女の宅急便」のような物語を作らないのか。





大体、人間の男(の子)と異形の世界の女(の子)、という組み合わせも、おとぎ話の定番ではあるけど繰り返すと何やら気色悪い。

そういった関係性を描くところに、二次元キャラと真剣に付き合おうとしている大人の男達に対する大いなる皮肉なメッセージを感じてしまうのは私だけだろうか?



追記
今回、監督は宮崎駿じゃないようですね。
でも、ジブリの中でキャラクターのバランスの悪さとかに対して意見は出なかったんでしょうか?疑問です。


追記2
ストーリーはともかく画はさすが!といったレビューを多く見ましたが、私はそれさえもどうなんだ?と。
素人目線だし、好みもありますから断定できませんが、私が一番気になったのは水滴の描き方。
全ての水滴(水道から落ちる滴、ティーポットから注がれるお茶、涙等)がスライムのような盛り上がりと質感を見せていて、本当に鬱陶しかった。
なんかさぁ、プロならもう少し描き分けられるでしょうが。。デフォルメも過剰だと鼻につくんですよ。
猫もぶーたれてりゃいいってもんでもなかろう。

色んなところで生理的に逆なでされる映画でした。トホホ