空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

些細ではない不具合

実は、
ずっと書いていなかったのだけど、

3月下旬くらいから肩関節周囲炎に悩まされている。
いわゆる五十肩というやつである。


ある日突然(本当に突然くる、なんの前触れも無い)腕が上がらない、後ろに手が回せない!となる。
動かないだけならまだしも、息が止まるほどの激痛で、これが辛い。


5月くらいまでは「なんか痛いんだよなぁ、、、」程度だったのだが、時間経過とともに痛みは増してきた。
肩関節周囲炎と言っても痛いのは肩だけではない。上腕が全体的に痛い。おまけに腕や手には痺れもある。


秘書さんに近所の整形外科を調べてもらってはいたのだが、8月初旬までは実習学生の世話をつきっきりで行わなくてはならず、病院に行く時間が捻出できなかったため、お盆明けにようやく行ってきた。


病院に行ったのは「おそらくこれは五十肩で間違いないのだけど、万が一全く別の深刻な病気だと困るから」という理由。
いろんな角度でレントゲン撮影を行い、動かないって言っているのに腕の可動域を調べるために拷問のような検査(私感)を受けて下されたのはやはり肩関節周囲炎で間違いはないと。

肩関節周囲炎は不思議な病気である。
普通関節の症状は根本的な原因が取り除かれなければ「治る」ということはないが、肩関節だけはなぜか「治る」らしい。
ただ、治るまでは段階を踏んで症状は悪化するし、治るまでの期間も人それぞれまちまちで、早くて半年、長くて2年(!)らしい。

治療も特にないが、症状の段階に合わせて「肩を動かさないようにする」「ストレッチをする」など各々が行う。
病院ではそんなあれこれを書いたパフレットを渡された。


段階によっては激痛が長時間(というか24時間)続くため、痛み止めを処方されるらしいが、私の場合一般的な痛み止めだと喘息発作を誘発してしまうので服用できない。
「弱いのだとあまり意味がないし、、、(何せずーっと痛いので弱い痛み止めでは効果が薄いらしい)」と先生がおっしゃるので、「痛みには強い方だし、今のところ我慢できているからお薬要りません」と言ったので、初回一度きりでもう通院は無し。


治る日をただ待つだけなのだが、私の場合はすごく大きな問題があって、この炎症が両肩に同時に起きているということなのだ。


普通、片方だけに起きるので、痛くない方の腕で日常の動作を行う、となるのだけど両肩だともう何をしても痛い。
整形外科の先生にも「あー、両方ですか。それは珍しいし、ちょっと大変かも」と気の毒がられた。



痛みを他人に伝えるのはとても難しいのだけど、五十肩による痛みで「死にたい」と鬱を発症する人もいるらしいから、相当痛いのは伝わるのではないでしょうか。
個人的に一番辛いのは、寝る姿勢で「痛い」ということ。
長時間仰向けになると、重力で肩が下に引っ張られてそれが痛みの元になるのだと思うけど、体を休めるために寝るのになぜこんなに痛みに襲われなくてはならないのか?と毎晩思います。

痛いのが片方だけの場合は横向きで寝るなどできるらしいが、私はそれもできず。


仕事柄、上半身をよく使うのも痛みを増している要因かもしれない。
困るのは、前日までできていた動作がいきなりできなくなることで、少し前になるが、別の施設で作業する際に白衣を着替えようとしたら腕を袖に通すことができず、激痛で廊下にうずくまってしまった。


うちの両親が肩が痛くて苦しんでいたというのは聞いたことがないし、整形外科医も発症原因もよくわかっていない(日頃の運動量なども関係ないらしい)とのことなので、遺伝などではなく、私はたまたまなってしまったということなんだろう。



激痛に襲われていることを顔や態度に出さずに仕事できているのだが(出したところで痛みが消えるわけでもない)、正直だいぶ辛い毎日。
痺れもすごいので「これ本当に大丈夫なのか?」と怖くもなる。


病院で渡されたパンフレットに書かれていた「肩関節周囲炎は必ず治る病気です。気弱にならずに頑張りましょう」という文句が心の支えです。