空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

R.I.P

仕方ないんだろうなぁと思います。
大事に育てた牛を襲われた酪農家さん達は悔しかっただろうし、怖かっただろうし、私も現地で暮らしていたら毎日ビクビクしていただろうから、そういう意味では良かったねと思います。


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でも、手放しで喜ぶべるかどうかと言えば、そんなことは無く、悲しいです。

動物はニンゲンを懲らしめようとか、嫌がらせしようとか思っているわけではなくて、ただ生きるためにやっていることだし、大型の肉食動物だから草食獣である牛がいたらそりゃあ襲ってしまうわね。
食べないと死んでしまうわけだし。

牛がニンゲンの所有物であったことが彼の不幸でした。


仕留められたとき、皮膚病を患って痩せていたそう。
8/25訂正 大変痩せてはいたが皮膚病は患っていなかったそう。

どんなに賢く強靱でも野生で生きていくのは大変で、感染症にかかっても治療出来るわけじゃないし、肉体本来の寿命よりはずっと早く亡くなることが多いです。

きっとOSO18も、ハンターに撃たれなくても命が尽きるまでの時間はそう長く残っていなかったのかも知れません。



アイヌ民族は狩った動物に祈りを捧げてから解体したと言います。
アイヌに限らず似たような風習を持った民族は、特に昔は多かったでしょうね。

ヒトが生きるための肉や毛皮を持ってきてくれる神に感謝を捧げる、というのも結局のところ罪悪感を消すための都合の良い考え方なのかも知れません。

けれどもやはり、私はこの、ニンゲンの生活を脅かし続けた強く賢い生き物に祈りを捧げたい気持ち。
来世というものがもしあるなら、次はニンゲンが死に絶えてから戻ってきて思う存分狩りをしたり喧嘩をしたりすれば良い。
ニンゲンはやっぱりどこか変な生き物だから、他の生き物にとったら邪魔だし怖いし、わけわからんよなって思います。

それまでは天国でゆっくり休んでください。