空飛びラボ日記 Ver.2

研究する人生

オークションデビュー

不用品の整理にいくつかのフリマプラットフォームを使っています。
同じものを同時に異なるプラットフォームに出すこともあれば、出すものによって選ぶこともあります。

基本的に、家具や大きめの家電など嵩張るものや古くてもとにかく安価なもの欲しい人を対象にした場合はジモティーを使います。
近隣で直接引き渡しをするし、大抵は千円を下回る金額のやり取りなので梱包も気を使わず気楽です。


ある程度の金額で譲りたいものに関してはメルカリとラクマの併用です。
最初はラクマでコレクションアイテム、メルカリでは衣類と使い分ける予定でしたが、そもそも売る衣類はそれほど無いのと、メルカリと比べるとラクマ利用者が少なすぎてあまり売れないのとで、最近は基本的に何でもメルカリをメインにしています。

それでも私のネットショッピングは楽天が基本なためラクマで売ることにメリットもあるので、同じものを両方で出すこともありますが、経験はありませんが、ほぼ同時に異なるサイトで売れてしまうという事故が起きてしまうと面倒なので、長時間アクセスができない時はどちらかの出品を一時停止したりしています。


私のように複数のプラットフォームを使う人は、何か欲しいものがある時にサイト間を横断して探し、同スペックなら安価な方とか割引クーポンがある方とか使い分けていると思うのですが、中にはなんらかの理由で一つのプラットフォームのみ使用している人もいるので、例えばラクマとメルカリで価格を変えて出品している場合、高値をつけた方が売れるという嬉しいこともたまにはあります。

また、使っていないし思い切って手放そうと思った食器の写真を撮影しているうちに、愛着がよみがえり、出品を取りやめて自分で使おうと気持ちを新たにしたものもあり、フリマサイトの効用はものを売るだけではないなぁと感じます。



しかしながら、3月くらいから家の整理を行っていることは何度か書いていると思いますが、フリマサイトを駆使し家の中はほぼ気に入ったものだけになり、すっきりと気分の良い空間となったこともあり、そろそろフリマ生活も終わりかなという感時です。



さて、私には他にも売りたいものがあります。
それは植物。

いわゆるビザールプランツ(珍奇植物)のカテゴリーに入るものをたくさん育てているのですが、珍しいものも多いのです。
それで、植物なのでちゃんと育てていれば増えます。この点がヴィンテージ食器などとは大きく異なる点ですね。
その植物を売りたい。

ところで、ご存知の方もいると思いますが植物の世界はかなりすごいです。
花や草姿を愛でるというイメージからはかけ離れたなかなかに熱い、またはえげつない世界がそこにはあります。

花卉というのは地域や国をあげて取り組んでいる産業の一つでもありますから、お金が動く土壌は昔からあるんですけどね。



ビザールプランツに限って言えば、熱帯地域への憧れ、過酷な環境での生存に適した性質を獲得した結果としての形状の奇妙さ、身近にはないものであるという珍しさ、本来の生育環境ではない場所でそういう植物を育てる難しさに挑む面白さ等が人を高揚させるのだと思います。

ちなみに、ビザールプランツの代表選手といえばサボテン、多肉植物、ラン辺りでしょうか?
サボテンとランは日本での歴史はとても古いですね。
他にはネペンテス類、ブロメリア類、ビカクシダ類が該当するのかな。熱帯性のベゴニアも入りますかね。
聞き慣れない名称ばかりだと思いますが、ネペンテス類には例えばウツボカヅラがありますし、ブロメリアの中にはパイナップルとかエアプランツが含まれます。


裾野が広大な多肉はおそらく1990年代から2000年辺りに流行が始まっているはずです。
大学の同級生でとてもおしゃれで流行にも敏感な女性から多肉にはまっているという話を聞いたのが2002年か2003年の頃なので。

流行が始まってからは、多肉植物の世界では新しいジャンルの発掘と流行の移り変わりが目まぐるしく起きていて、私は足を踏み入れかけたこともあるのですが、沼が深すぎて、自分の性格だと身代を潰しかねないと感じたので途中で引き返しました。
思いつく限りでは、エケベリア、クラッスラ、ハオルチアといった育てやすく珍奇というよりは可愛く綺麗な多肉の後に、通称「芋」と呼ばれる塊根植物ブームがあって(大きな芋を持つのは10万円越えなんてざらでした)、横目で眺めていたらユーフォルビアブームとケープバルブブームが来ましたね。
私はどうせやるならダメもとで種子から育てたい派なので、タネ派たまに購入して、鉢植えは値段の動向を追うだけでしたが「みんな狂ってるな〜w」と思いました。


とは言え植物って増えるので、価格の高騰も緩やかに落ち着いていくんじゃないかと思っていたのですが、必ずしもそうではないんですね。
それはなぜかというとおそらく二つの理由があります。
一つは新規参入者がいること。もう一つは、皆んなが皆んな育てるのが上手いわけではない、ということがあるからかと。つまり、枯らす。
そこら辺の雑草ではないし、栽培の歴史も浅いとなると情報が少ないですし、それなりの熱意を持って取り組まないとうまく育てられません。
もちろん勉強も必要ですし、観察力や想像力といった才能も必要です。
才能は無くても勉強で補えますが、動物飼育と同じく植物栽培が「上手い」人は確かにいます。

才能もなく、勉強もせず、ただお水あげとけば〜という場合、ある日突然調子が悪くなり、枯れてしまうことも多々。
でも、何度枯らしても愛は消えないという人も沢山いますから、そこそこ高値で売れ続けるのでしょうねぇ。。。嗚呼資本主義。



さて、私が力を入れて育てているビザールプランツは、、、、まぁ詳しいことはいいでしょう 笑

何せ多肉に比べると無茶苦茶成長が遅いのでなかなか増えないし、日本の環境で元気に育てようと思うと気をつけることがたくさんあり、難しい部類に入るかなぁと思います。
ただ私は育てていて自分とはなんだか相性がいいなと感じています。
成長が遅い植物は一見日々の変化が無いように見えますが、その中から微細な変化を探すのが喜びです。


一時期は入れ込みすぎて随分買って、真夏の暑さと真冬の寒さでダメにしたものも少なく無いのですが、増えてきたものもまたたくさんあるので、そのうちの希少性が高そうなものを何株かオークションに出してみました。

ヤフオクは植物のプロも多数出品している中で元気な状態とはいっても素人栽培ですから、若干遠慮がちにスタート価格を設定してみましたが、これが結構入札されています!
中には設定価格の2倍になっているものもあり、嬉しい驚きです。

私自身ずいぶんオークションで植物を落札してきたので私の出品しているものに入札があっても当然なのですが、出品する立場になってみると「こんな小さな草によくこの価格を出すな」と 笑
趣味って興味がない人からは理解されないものだと言うことがよく分かります。

また、モノの価値観の多様性や、生き物に高い価値が付くのは希少性に不確実性が追加されているからだろうとか、適切な買い手を選べば高値でも売ることができるとか、買うだけでなく売る側に回ってみると視点が変わって面白いです。

オークションの終了は週末です。
さてさてどのくらい売れるでしょうか?